落合陽一氏プロデュース「null²」の新たな展開、横浜とGREEN×EXPO 2027で発表
メディアアーティストの落合陽一氏がプロデュースするEXPO 2025 大阪・関西万博のシグネチャーパビリオン「null²(ヌルヌル)」から、2つの新たなプロジェクトが発表されました。株式会社サステナブルパビリオン2025および株式会社マクニカが伴走支援するこれらのプロジェクトは、2026年に横浜ランドマークタワーに常設シアター「null²ⁿ(ヌルヌルネクサス)」をオープンし、2027年3月には2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO 2027)で新作「null⁴(テトラヌル)」を公開する予定です。
大阪・関西万博での実績を持つ「null²」とは
「null²」は、大阪・関西万博(2025年4月13日~10月13日)で落合陽一氏がプロデュースしたシグネチャーパビリオンです。仏教哲学の「空」と計算機科学の「null」を融合した概念を基盤とし、特殊ミラー膜、LED、ロボティクスを組み合わせた体験型インスタレーションとして構成されました。デジタルとフィジカルが鏡面を通して溶け合う「計算機自然」の世界観を体現し、万博期間中には約60万人が来場した実績があります。
「null²」は、Casa BRUTUSの「建築&デザインのBESTパビリオン」で第1位を獲得し、「みんなの建築大賞2026」で大賞を受賞しました。また、万博の個別パビリオンの中でSNSフォロワー数がトップとなり、クラウドファンディング「ぬるぬるのお引越」では開始23時間で1億円を突破し、最終的に約2億8,150万円を調達しました。
横浜ランドマークタワーに常設シアター「null²ⁿ」がオープン
「null²ⁿ(ヌルヌルネクサス)」は、「null²」の内部体験を拡張し継承する常設イマーシブシアターとして、落合陽一氏のシグネチャー作品の一つとなります。大阪・関西万博のシアターエレメントを核に新たなゾーンを加えて再構成され、「ⁿ(ネクサス)」の名の通り、「null²」と来場者のさらなる結びつきを生み出す常設ハブとして機能する予定です。定期的なイベント開催やコミュニティ形成も計画されています。

「Mirrored Body®」アプリとの連携により、都市と自然、身体とデジタルを横断する「計算機自然の体験エコシステム」が横浜で展開されます。万博でデジタルアバターを取得した来場者は、横浜でも自身の分身と再会できる仕組みです。
展示概要
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会期: 2026年オープン、常設予定
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会場: 横浜ランドマークタワー内(神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1)
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主催: 株式会社サステナブルパビリオン2025
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公式HP: https://null2.nexus
GREEN×EXPO 2027で風景変換彫刻「null⁴」を公開
「null⁴(テトラヌル)」は、「null²」が自然の中で転生して生まれた風景変換彫刻であり、GREEN×EXPO 2027会場内のSATOYAMA Villageに設置される予定です。こちらも落合陽一氏のシグネチャー作品として、花壇の花、空、風、来場者の影を回転する鏡面に取り込み、風景を変換する彫刻です。同時に、計算機自然の生命彫刻としてインタラクティブに空間と感応します。

「null⁴」は、単なる「null²」の移設ではなく、「転生」として位置づけられています。自然、人工物、計算と人間の関係性を新たな次元で再構成する試みです。テトラレンマを標榜する4棟のテトラヌルと、巨大なマニ車のようなオブジェクトが回転しながら、風景、光、人の気配を取り込み、場を生成していきます。この運動の中で、計算機自然はデジタル発酵を続け、環境と知覚の新たな循環を立ち上げるとされています。
展示概要
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会期: 2027年3月19日~2027年9月26日
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会場: GREEN×EXPO 2027会場 SATOYAMA Village内
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企画: 一般社団法人計算機と自然
「Mirrored Body®」アプリで拡張される体験
大阪万博で17万人が体験したアプリ「Mirrored Body®」は、今回の新プロジェクトでも重要な役割を担います。このアプリを事前にダウンロードすることで、来場者のデジタル分身が、横浜の「null²ⁿ」やGREEN×EXPO 2027の「null⁴」の空間演出と直接シンクロします。これにより、デジタルと物理空間が溶け合う計算機自然の世界を、自身のAIアバターと共に楽しむことができます。

プロデューサー落合陽一氏とマクニカの役割
プロデューサーの落合陽一氏は、「大阪の地で生まれた『null²』は、計算機自然、人間とAI、デジタルと物理が溶け合う新しい風景を生み出しました。次は横浜です。みなとみらいの中で一度『記号』を手放し、そして上瀬谷の深い森の中で計算機自然の新たな現実と出会う。この都市と自然を股にかけた『どこでもなくてどこにでもある』計算機自然の旅は、AI時代における人間の美しい『四苦八苦』を肯定する壮大な儀式になります。さようならホモサピエンス。そして、おかえり、ヌルの森。」とコメントしています。
株式会社マクニカは、大阪・関西万博の「null²」において、デジタルヒューマン体験「Mirrored Body®」の開発・運用基盤を株式会社サステナブルパビリオン2025とともに共同開発しました。来場者の顔写真、音声、3Dスキャンデータから自律動作するデジタル分身を生成し、自己主権型ID管理を実現することで、パビリオン内で来場者が自分自身のアバターと対話するという体験を提供しました。今後もマクニカは、「null²ⁿ」および「null⁴」の両プロジェクトにおいて、ビジネスプロデュースに加え、デジタルヒューマンを活用した体験設計の支援を継続し、本プロジェクトを推進していくとのことです。
関連情報
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株式会社サステナブルパビリオン2025: https://sp-2025.com/
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株式会社マクニカ: http://www.macnica.co.jp
とあるアパート編集部より
大阪・関西万博で大きな注目を集めた「null²」が、新たな形で横浜とGREEN×EXPO 2027へと展開されるニュースは、テクノロジーとアートが融合する未来の体験に期待を抱かせます。特に、横浜での常設シアターと国際園芸博覧会での自然との融合は、それぞれの場所で異なる魅力を引き出すことでしょう。「Mirrored Body®」アプリを通じて、よりパーソナルな体験が提供される点にも注目です。この壮大なプロジェクトが、今後のデジタルアートや没入型体験の可能性をさらに広げることに期待しています。


